低血圧はどこから?数値と記録しておきたい症状

NHSと米国心臓協会は90/60 mmHg未満を低血圧の目安としています。1回の低い測定値だけでなく、そのときの症状と時刻を一緒に見ることが大切です。

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90/60 mmHg未満が、NHSと米国心臓協会が示す低血圧の目安です。低い値が1回出ても、症状がなければ通常は慌てる必要はありません。測定値と同じくらい大切なのが、そのときに何を感じたかです。

低血圧はどの数値からか

血圧には収縮期血圧と拡張期血圧があります。上が90 mmHg未満、または下が60 mmHg未満なら、一般に低血圧の範囲として扱われます。高血圧を分類する基準とは別の見方です。

このサイトの血圧範囲チェックは、ESC 2024またはAHA/ACC 2025の基準で高い側の範囲を確認するものです。低血圧かどうかは判定しないため、低い値は90/60と直接比べてください。

90/60という線は英国と米国の情報源による一般的な目安です。日本での診断や個人の治療目標を決める数字ではありません。医師は症状、普段の血圧、持病などを合わせて判断します。

症状がない低い値

普段どおりに感じていて、たまたま1回だけ低かったのであれば、多くの場合は緊急事態ではありません。米国心臓協会も、ほかの症状や問題がなければ、通常より低い測定値が1回出ただけで警戒する必要はないと説明しています。

測定をやめる必要もありません。座ったまま少し休み、カフの位置や大きさを確認してから、いつもの方法でもう一度測ります。低かったほうを消さず、両方を残してください。血圧平均計算で期間ごとの平均を比べられますが、平均値はその場の症状を打ち消すものではありません。

注意したい症状

NHSは、ふらつきやめまい、吐き気、かすみ目、全身の脱力感、混乱、失神を低血圧に関連する症状として挙げています。こうした症状を繰り返す場合は、医療機関に相談してください。

失神しそうなときは、NHS は脚を上げて横になり、それができなければ座って頭を膝の間に下げるよう案内しています。米国心臓協会は、めまいや吐き気などがあるときは医療従事者に連絡し、症状と起きた時刻を記録するよう勧めています。

立ち上がるときの症状と起立性低血圧

立ち上がった直後や急に姿勢を変えたときに症状が出る場合、NHSは起立性低血圧の可能性を示しています。

医療機関では、椅子に座ったまま1回測るだけではありません。NICE NG136では、仰向けで測定し、立ってから少なくとも1分後に再測定します。収縮期血圧が 20 mmHg以上、または拡張期血圧が 10 mmHg以上下がるかを確認します。

受診までの間は、座位からゆっくり立つようにします。ベッドから起きるときも、横になった状態から座り、落ち着いてから立つと安全です。

血圧手帳に残すこと

上と下の血圧、脈拍、日付、時刻を記録します。そのうえで、姿勢、直前にしていたこと、症状をメモします。「7時40分、86/54、起床後に立ったら約1分めまい」のように書けば、86/54だけより状況が伝わります。

印刷できる血圧記録表にはメモ欄があります。血圧手帳のつけ方では、続けて記録する方法を説明しています。BP Diaryなら、カフで測った値、心拍数、測定時刻、メモを同じ記録に保存し、選んだ期間のレポートにまとめられます。

受診する目安

めまい、脱力感、かすみ目、失神を繰り返すなら受診してください。初めて出た症状や、普段と大きく違う低い値も、記録を持って相談する理由になります。

症状のない低い値が1回出ただけなら、まずそのまま記録できます。医師に相談するときは、その前後の測定値や症状も一緒に見せてください。

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